エディプレックス社員の言葉から自社を紹介するインタビューシリーズ。第3回となる今回は、ベテランデザイナーへのインタビューをお届けします。ユーザー目線のデザインを心がける福田二郎は社内随一のスポーツマン。そのアウトドア・スポーツ愛の深さは、ランニングやトレッキングなどのギアやウェアのセレクトにも。仕事とプライベートを全力で楽しもうとする福田の姿勢には、ワークライフバランスの真髄が表れています。
福田二郎 / Jiro Fukuda
デザイナー
エディプレックスきっての肉体派。マラソン大会や本格的な登山など、多彩なアウトドア系の趣味を楽しむ。元自衛官という異色の経歴の持ち主でもある。デザイナーとしては、シンプルで洗練されているだけでなく、常にユーザーの目線を大切にしている。ランチのお弁当は自身のお手製。ものすごく美味しそうと社内で評判。
走ること=体力の維持向上&ストレス解消
福田さんはエディプレックスに入社する前は自衛官だったそうですね。かなり異色のキャリアのデザイナーですが、その変遷を教えていただけますか?
前職では航空自衛隊の消防隊として配属され、航空機救難、建物火災の消防活動に携わっていました。訓練や任務を重ねていくうちに、もっと国民と直接関わって役立ちたい、別の形でも人に貢献したいという思いが強くなり、スクールに通いウェブデザインを学びはじめました。もともと学生時代にゲームが好きで、幼少期にはゲームクリエイターに憧れていたんですね。その延長線でクリエイティブなことに関わりたい気持ちは心にあって、その大人になったときの選択肢がウェブデザイナーだったという。スクールの求人情報からエディプレックスを見つけて入社したという流れですね。
マウンテン福田さん
自衛官と聞くと肉体的にハードなイメージがありますが、もともと体を動かすことが好きだったのですか? ゲーム好きだったのに。
高校のときはラグビー部に所属していて、フォワードのプロップというポジションでスクラムを先頭で組んでいました。当時の僕はチームで体力が低いほうで悔しい思いがあったんですね。特に長距離走が苦手だったので、それを克服したいという気持ちがあって、エディプレックスに入社してからは、仕事が終わってから毎晩5kmをランニングしてトレーニングを積みました。継続できるようになると、走らないと寝られないという体になってきて、「走ること=体力の維持向上&ストレス解消」になってきましたね。さらにハマっていくと、フルマラソンデビューもしてしまって、友人に誘われて、いきなりホノルルマラソンに出場することになったんです。それを経験してからマラソンってこんなに楽しいものなのかと。
どんなところに楽しさがありましたか?
走っているときの沿道の応援ですね。大会によって個性がはっきりしていて面白いんですよ。毎年のように出場しているのは沖縄のNAHAマラソン。42km終始応援が絶えなくて、地元の方たちがランナーに食べ物を振る舞ってくれるんですよ。そのアットホームな雰囲気がきっかけで大好きになりました。最近はトレイルランニングのレースにも出るようになりましたね。トレラン自体は10年前からトレーニングとして走っていましたが、今では短い距離のレースに出場しています。
マラソンとトレランでは路面のコンディションがまったく違いますよね。
街を走るマラソンは走る環境に変化がなくて退屈してしまうこともありますが、トレランは路面状況がぬかるみや岩場など豊富なので、常に変化があって、すぐに時間が過ぎてしまう感覚になるんです。僕はもともと膝が弱くて、マラソンだと衝撃が激しくて負担が掛かりますが、トレランは土なのでその辺りは楽ですね。トレランのフルマラソンは100マイル(160km)なので、いつかはそれを完走することを本気で目指しています。今の僕には30km辺りのレースが限界ですね。
普段のトレーニングはどんな感じに取り組んでいるんですか?
本当は朝走りたいんですが、夜の人気のない感じが大好きで、道路の真ん中を走ったりして解放感を求めてしまいがちですね(笑)。夜中遅くに家に帰ってきても、走りたい気持ちがあれば、それを優先しています。もはや走ることは歯磨きと同じような習慣で、それをしないと気持ち悪くて眠れないです。
10年勤続できている理由とは
走ることを始めてから仕事のパフォーマンスに良い影響はありますか?
入社した頃は走る余裕がなくて、体がだるかったり肩こりが激しかったりしましたが、走るようになってからはそういったものに悩まされず、快適に仕事ができていますね。
たとえば仕事中、走っているときと同じような感覚とシンクロすることはありますか? いわゆるランナーズハイのような。
デザインが決まってコーディングに移っていくと、ハイな気持ちに陥りやすいですね。デザインや動きが実現していく工程が気持ちいいというか。
たしかに仕事の流れって駅伝やリレーみたいですよね。たとえばウェブ制作の場合、営業が受注して、制作をディレクターに任せる。さらにデザイナー、フロントエンドエンジニアに繋いでいって。
たしかにそうですね。案件にもよりますけど僕は第4走者ですかね。ランニングに加えて、登山やトレッキングもライフワークなんですが、山も次はこの山に登りたいというチャレンジに繋がっていて、それを仕事に置き換えると、デザイナーとして次の目標としている山が2つあります。ひとつは、ただデザインするだけでなく、今までプログラマーに任せていたJavaScriptなども勉強して、最低限頼らないように自分でこなせるようになっていくこと。自分の意図しているデザインは自分で触れるようになりたいんですね。もうひとつは、ストレスを与えない、快適な使い心地のデザインの追求です。ユーザーが求めている情報に早くアクセスできる。そんなユーザーフレンドリーなデザインやUIを深く考えていけたらと。
福田さんは10年以上の社歴を持つわけですが、エディプレックスに長く勤められている理由を教えてください。
10年続いてきた理由としては、会社の環境や社員の穏やかな雰囲気が自分に合っていて、居心地よくて働きやすいということですね。自分の感覚では沿道の応援の感じに似ているのかもしれないです。社員全員の意見を大切にしてくれるので、自然とみんなが過ごしやすく働きやすい環境に繋がっていると思います。プラス、走ることが習慣化されていることが大きいんじゃないかと。
道具へのこだわり。お弁当づくりも習慣に
せっかくなので、ランニングやトレッキングに必要なギアやウェアについても聞きたいのですが、どんなこだわりを持っていますか?
軽量やコンパクトが重要なので、無駄なく余計な機能がついていない、シンプルなものを求める傾向にありますね。実は今日、いくつかの道具を持ってきたんですよ。
おお、是非見てみたいです。
まずは、雪山を登る際に活躍するピッケルです。雪面での滑落防止のほか、氷上に刺して足がかりを作ったり、テントのペグになったり、様々な場面で心強い支えになります。夏山と冬山は同じ山でも別次元の難易度なので、雪山でのスキルアップを目標に置いているんですね。雪山は登る技術が違いますし、常に命の危険に関わる部分と隣り合わせです。
生きている実感を求めるために雪山に行くんですね。
そうですね。厳しい自然環境で感じる“生きている”という実感が、五感を研ぎ澄ましてくれて、仕事にも良い影響を与えてくれている気がします。次はアイゼンと呼ばれる登山靴の裏に装着する道具ですね。凍った雪や氷の上を歩く際に滑り止めの役割をするので、雪山ではなくてはならない必須アイテムです。これは爪の本数が12本あるタイプで、急斜面の岩稜のある山はこれがなければダメですね。ちなみに、登山にはバーナーとクッカーも持参して休憩に料理することもあります。余談ですが、実は毎日お弁当を作っていて、仕事の昼休みに食べているんですよ。
凄く強そうです。
山料理、食べてみたいですね。
え、めちゃくちゃストイックじゃないですか! デザイナーは夜遅くまで仕事しているイメージがありますし、いつ料理する時間なんてあるんですか。
早めに帰宅できたときやランニングをしないときは、お弁当を作るようにしています。一気に大量のお惣菜を作り、小分けにしたものを冷凍庫に数種類常備し、前日に詰め込むという感じです。
そもそも、なぜお弁当を作るように?
もともと料理が好きで、健康と節約のためにやってみようかなと。始めてみたら見事にハマってしまって、5年くらいは続いていると思います。
スポーツ・アウトドアをストイックに楽しむクリエイターは少なくないかもしれないけど、そこにプラスアルファとしてお弁当を作り続けている人は相当珍しいと思いますよ。単純にすごいです。
僕にとって、ランニングも料理もストレス発散のひとつなので、まったく苦ではないんですね。どちらも続けていることで快適に仕事ができているんじゃないかなと。
なるほど。ところで、エディプレックス社内で福田さん以外にランニングや登山に取り組んでいる人はいるんですか?
これがいないんですよ(苦笑)。ランニングは以前に企画しましたが、誰一人も集まらなくて…。サークル程度でいいので、走ることに関わらずカラダを動かすことを楽しむ機会を社内で作ってみたいですね。
(笑)じゃあ、ウェアやギアについて話す機会もなく。
はい、まったく話題にならず(笑)。新たに入社してくださる方には、何か追求しているモノコトがあれば、是非それを教えていただきたいですね。仕事とまったく関係のない話題からコミュニケーションが深まることもあると思うので。
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ediplexでは一緒に働く仲間を募集しています。
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気になった方はぜひ一度会社に遊びに来てください。